人工知能学会研究会資料 言語・音声理解と対話処理研究会
Online ISSN : 2436-4576
Print ISSN : 0918-5682
97回 (2023/2)
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生活困窮者のヒアリング支援アプリの試作と困窮要因オントロジー構築の検討
坂井 裕白松 俊織田 元樹小野地 光弘
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p. 20-23

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抄録

本研究では,生活困窮者への音声ヒアリングを行う際の手助けとなり得るアプリの試作を行う。ヒアリングは,困窮者を適切な支援施設や支援制度へとつなぐ役割を持っている。しかし現在のヒアリングは,相談内容を書き留める行為や,相談所ごとに規定されたフォーマットにまとめる作業など,ヒアリングの妨げとなる行為が存在する。これらの問題点の解決を目指す。支援アプリを実際に用いることで,個人情報を含んだ生活困窮者のデータを収集することが可能となる。これにより,支援施設や支援制度へのマッチングを可能にする。また,個人情報の扱いに注意し,困窮要因オントロジーの構築も検討する。これにより社会問題の議論などへの応用も可能にする。将来的には,収集したデータからオントロジーの構築を行いたいと考えるが,本稿では,ヒアリング支援アプリによるデータの収集がまだ足りていないため,困窮要因オントロジーは人力で作成した。

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© 2023 人工知能学会
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