人工臓器
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インターパルス膜型肺の基礎特性の実験的検討
青野 信卓梅津 光生妙中 義之田中 隆高野 久輝阿久津 哲造鬼頭 義次富野 哲夫康 義治藤田 毅曲直部 寿夫
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1982 年 11 巻 6 号 p. 1070-1074

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抄録
人工肺を移動させて得られる血液拍動流と凹型に配列されている人工膜との間に生じる2次的な渦流によってガス交換能が高められるインターパルス膜型肺のガス交換能特性を検定した。血流量の増加は, 酸素添加能・炭酸ガス排出能のいずれも低下させたが, その程度は小さかった。酸素血流量比の増加は, 酸素添加能, 炭酸ガス排出能のいずれも増加させたが, 前者は0.5で, 後者は3.0で一定値となった。又, 拍動数の増加は, 酸素添加能, 炭酸ガス排出能のいずれも増加させた。インターパルス膜型肺は, 他の膜型肺に比較し優れたガス交換能特性を示した。
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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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