人工臓器
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平織りテフロン人工血管を用いた門脈移植の検討
真下 好勝梶原 博一芦沢 賢一蔵田 英志熊本 吉一相馬 民太郎小林 理松村 弘人後藤 久熊田 淳一近藤 治郎松本 昭彦
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1984 年 13 巻 1 号 p. 388-391

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抄録
平織りテフロン人工血管をヘパリンを加えた生食液にて強制含浸し、これを犬門脈に置換し, 開存率, 内膜形成過程につき検討した。雑種成犬10頭の門脈を内径6mmの平織りテフロン人工血管にて置換した。早期閉塞による死亡2例を除き14日目より28週目まで観察し8例が開存しており, 開存率は80%であった。移植に先だち, ヘパリン加生食液にて強制含浸することにより, 早期の血栓性閉塞を防止しうるものと考えられた。
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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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