抄録
マイク三コンピュータを用いて補助心臓(空気駆動ダイアフラム型)駆動時の動脈圧、心房圧を生理的範囲に維持する制御システムを開発した。動脈圧、心房圧を補助心臓の空気室側からダイアフラムが収縮期、拡張期に動き始めた点を光センサーでとらえそのときの駆動圧を空気圧トランスジューサによリマイクロコンピュータで読み取り無侵襲に計測した。制御システムは、補助心臓の駆動圧を目標値と計測値の差に比例して変化させた。無浸襲に計測された動脈圧と心房圧は、模擬循環回路による実験で、直接計測した値と直線関係を示し相関係数は両者とも0.996であった。制御システムは、模擬循環回路の未梢抵抗を変化させた場合や心房圧を変化させた場合も良く目標値に動脈圧、心房圧を制御した。システムの比例ゲインは、実験的に最適な値を求めた。