人工臓器
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傾斜型disc弁の大動脈位における機能評価
山崎 順彦岡部 学水谷 哲夫木村 誠矢田 公草川 実
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1985 年 14 巻 3 号 p. 1356-1359

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抄録

傾斜型disc円板弁の大動脈弁位におけるOmniscience弁をBjörk-Shiley弁と臨床的特性について比較検討した。O-S弁置換を行った弁膜症例は37例で, 近接死亡は3例8.1%であった。血行動態的変化では全例術後CI, mpcwは良好に改善した。圧較差は安静時でO-S弁#21 22.0mmHg, #23 10.7mmHg, #25 10.6mmHg, #27 5.0mmHg, 弁口面積はそれぞれ1.20cm2, 1.86cm2, 2.32cm2, 3.10cm2で, 血行動態的変化ではO-S弁はB-S弁と有意差はなかった。
O-S弁21例につきCineradiographyを行い弁機能特性を検討した。O-S弁はdisc最大開放角度は洞調律で60.8±7.5°, 心房細動で53.8±6.7°で開放角の制限がみられた。頻脈負荷にて開放角の増大を認めた。discの開放, 閉鎖速度はやや閉鎖速度が早く, 一方B-S弁では最大開放角度は比較的安定しており, discの開放速度は閉鎖速度より早く, O-SはB-S弁と比較し開放速度は遅く, 閉鎖速度は速かった。

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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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