人工臓器
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簡便で, 自動制御された左房―股動脈バイパス法
高木 啓之早川 政史
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1986 年 15 巻 2 号 p. 504-507

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抄録

現在の左心補助人工心臓(LVAD)は, 高価, 大規模で, いわゆる人工心臓であって, IABPの様な予防的使用は考え難いので, その簡便化, 低価格化のために, 我々の自動制御式血液ポンプと, 東女医大, 心研, 小柳, 遠藤氏等のBlood accessによる左房―股動脈バイパス法のドッキングを試み, 犬で基礎実験を行った。
その結果は, (1)ヘパリン不要, (2)誰でもスタートできる, (3)自動制御による維持, (4)正常心拍出量の50%以上のバイパス量, (5)低価格, (6)移動が容易等の諸条件を満足したが, Blood accessには多少の問題が残っていて, その一部をバルーンカテーテルの使用で解決したが, 更に改善を加えれば, (7) Weaningも簡単になり, 体外循環終了直後から, IABPと併用して, 予防的な使用も可能になると思われる。

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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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