人工臓器
Online ISSN : 1883-6097
Print ISSN : 0300-0818
ISSN-L : 0300-0818
TOTAL ARTIFICIAL HEART STUDY IN GOATS AND CALVES WITH PUSHER-PLATE TYPE BLOOD PUMPS-PROGRESS AND PROBLEMS
S. TAKATANIT. NAKATANIH. TAKANOT. TANAKAM. UMEZUS. ADACHIH. NODAS. FUKUDAT. MATSUDAH. IWATAT. NAKAMURAT. AKUTSU
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1986 年 15 巻 2 号 p. 654-659

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抄録
完全埋込み型TAHの開発を目標に、1984年より現在までに、Pusher-Plate型空気駆動TAHを成山羊16頭、子牛6頭に埋込んで、心臓置換、循環維持及び制御に関する問題点を検討した。最初・ポンプの胸空内適合性、出血、肺不全等の問題で動物を失ったが、右ポンプのサイズ縮小、手術手順の改良等で体外循環時間も3時間以内に短縮でき、動物は起立し、気管チューブを抜管できる状態に達した。しかし、術後、成山羊と子牛に共通する問題としてAcidosis、Volume Lossや末しょう循環不全が起り、最高生存時間は48時間であった。体外循環のみ行い長期生存したControlとTAH動物の血中乳酸値を比較したところ、前者では術後一時上昇するが、一日以内に正常値に戻った。後者では、術後、乳酸値は徐々に増加し、嫌気性代謝が進行していることを示した。これは、ポンプ流量の不足または白血球及びMicro-Emboliによる末しょう循環阻害によるものと考えられるが、今後の追求を必要とする。
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© The Japanese Society for Artificial Organs
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