人工臓器
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IABPの腎血行動態に及ぼす影響とくに腎血流と交感神経トーヌスの関係
諸 久永富樫 賢一土田 昌一藤田 康雄小管 敏夫大関 一林 純一斉藤 憲山崎 芳彦江口 昭治
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1989 年 18 巻 2 号 p. 507-510

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抄録

IABPの腎血行動態に及ぼす効果について、腎交感神経切除を施行して、腎血流と腎交感神経トーヌスの関係を中心に、検討した。雑種成犬10頭を用い、熱希釈法にて腎血流量、心拍出量を測定し、腎血流量分配率、腎血管抵抗および末梢血管抵抗を算出し、次の結果を得た。1. IABP作動時の腎血流量の増加は、主として腎血管抵抗の低下によりもたらされた。2. denervation後では、IABP作動の有無に拘らず、腎血管抵抗は低値を維持し、腎血流量は変化しなかった。3. 腎血管抵抗は交感神経トーヌスにより影響されているが、IABPは、かかる交感神経支配下でも、血管抵抗の低下をもたらした。

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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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