人工臓器
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心音図法(II-OS時間)による僧帽弁位Ionescu-Shiley弁の弁機能評価
―超音波ドプラー法との比較―
芝田 貴裕松井 道彦宮沢 総介鈴木 和彦小柳 勝司新井 達太
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1991 年 20 巻 3 号 p. 924-927

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抄録

Ionescu-Shiley弁を使用して, 僧帽弁置換術を施行した25例を対象として心音図, 断層心エコー図, ドプラー法を用いて, 弁の機能不全について検討を加えた。弁尖の肥厚が3mm以下のものをA群, 3mm以上のものをB群とした。1)II-OS/RRはA群で0.14±0.03, B群で0.11±0.04であり弁尖の肥厚硬化の強い例ほど短縮した。2)PHTはA群で97±30, B群で192±82msecであり弁尖の肥厚硬化の強い例ほど延長した。3)II-OS/RRとPHTとの間にはr=-0.68の負の相関関係を認め, PHTが長い例では, II-OS/RRの短縮することがわかった。Ionescu-Shiley弁において, その再弁置換の時期決定には断層心エコー図, ドプラー法の有用性が言われている。今回我々は心音図法を用いII-OS/RRを計測することにより弁の肥厚硬化を推定した。II-OS/RRを測定する事は断層心エコー図, ドプラー法と同様に弁の機能不全の診断に有用であると考えられた。

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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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