日本細菌学雑誌
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総説
トリアジン誘導体の合成と生物活性:細菌が作る抗生物質を中心に
中谷 肇本間 道夫
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2025 年 80 巻 1 号 p. 1-13

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抄録

複素環トリアジンとその誘導体が,優れた生物活性を持ち,除草剤や抗がん剤などに使われている。非常に多くの誘導体が合成され,その生物活性が調べられている。トリアジン誘導体であるノストシンA,トキソフラビン,フルビオール(Nostocine A, Toxoflavin, Fluviol)をリボフラビン(Riboflavin:ビタミンB2)の合成経路の類似の酵素を使って,GTPから合成する細菌が存在する。これらのトリアジン誘導体は,抗生物質活性を示す。特に,Toxoflavinはイネにおいて苗腐敗症やもみ枯病を引き起こす細菌が産生する毒素として研究が進んでいる。Fluviolは,産生細菌が病原菌の生育を抑える働きをすることが最近明らかになっている。細菌が産生するトリアジン誘導体を中心に本総説では解説したい。

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