抄録
本編ノ研究ニ於テ余ガ行ヒタル槍査ノ要旨ヲ記載スレバ次ノ如シ.
1, 聚落ノー般性状トシテハ, 特ニ記述スベキガ如キ攣異ノモノヲ見ズ.
2, 本球菌株ノ大多藪ハ直径0.5μ-1.0μノ葡萄朕球菌ナレドモ直径2.0-3.0μノ比較的亘大ナルモノ3アリ。又4聯球菌モ4瞼出サル.3, ぐらむ氏法染色ハ本球菌種67中陽性ノモノ61, 即チ91%.陰性ノモノハ6即チ9%ナリ.
4, 芽胞ヲ有スルモノナシ.
5, 運動スルモノナシ.
6, 溶膠作用ヲ呈スルモノ67中11即チ16%, 確實ナラザルモノハ3即チ4%, 溶膠作用ヲ呈セザルモノハ43即チ79%ナリ,
7, 色素産生ハ白色ノモノ23即チ34%, 枸櫞色ノモノ18即チ27%, 淡枸櫞色ノモノ9即チ14%, 黄金色ノモノ9即チ14%, 緑黄色ノモノ4即チ6%, 薄桃色ノモノ3即チ5%及赤色ノモノ即チ1.5%アリ.
8, 馬鈴薯培養基ニ發育セザルモノ5即チ7%アリ.而シテ發登育スルモ色素産生作用牛乳寒天培養基ニ於ル程ハ著明ナラズ.
9, いんこ一る反應ヲ呈スルモノナシ.
10, 牛乳凝固作用ヲ呈スルモノ, 7即チ10%, 確實ナラザルモノ7即チ10%, 同作用ヲ呈セザノレモノハ53即チ80%ナリ.
11, 溶血作用陽性ノモノ2即チ3%, 陰性ノモノ65即チ67%ナリ.
12, らぐむす乳清反應陽性ノモノ40即チ58%, 陰性ノモノ27即チ42%ナリ.
13, 葡萄糖加寒天高暦培養基ニ穿刺培養スルモ瓦斯ヲ形成スルモノナシ.
14, べぷごん水ニハ皆ヨク發育シ, 而シテ同培養基ヲ溷濁セシムルモノハ皆漉漫性ナリ.菌膜形成ヲスルモノ5アリ.本培養基ニ培養セルモノヲ單染色シテ檢スルニ著明ニ連鎖状ヲナスモノナシ.
15, 糖類分解作用檢査ノ結果
(イ) あらびの一ぜ分解作用陽性ノモ, 40即チ60%, 陰性ノモノ27即チ40%
(ロ) きしろ一ぜ分解作用陽性ノモノ55即チ83%陰性ノモノ22即チ17%
(ハ) できすごろ一ぜ分解作用陽性ノモノ53即チ80%, 陰性ノモノ14即チ20%
(ニ) がらくご一ぜ分解作用陽性ノモノ32即チ48%, 不確實ナルモノ4即チ6%, 陰性ノモノ31即チ46%
(ホ) れーう゛ろーぜ分解作用陽性ノモノ57即チ85%, 陰性ノモノ10即チ15%
(ヘ) まんのーぜ分解作用陽性ノモノ41即チ61%, 陰性ノモノ26即チ39%
(ト) さっかろーぜ分解作用陽性ノモノ40即チ60%, 陰性ノモノ27即チ40%
(チ) まるごーせ分解作用陽性ノモノ53即チ80%, 陰性ノモノ14即チ20%
(リ) らくごーぜ分解作用陽性.ノモノ20即チ30%, 陰性ノモノ47即チ70%
(ヌ) らっふぃのーぜ分解作用陽性ノモノ38即チ57%, 陰性ノモノ29即チ43%
(ル) いぬりん分解作用陽性ノモノ5即チ8%, 陰性ノモノ62即チ92%
(ヲ) まんにっご分解作用陽性ノモノ32即チ48%, 陰性ノモノ35即チ52%
(ワ) いそするしっご分解作用陽性ノモノ30即チ45%陰性ノモノ37即チ55%ナリ.