日本微生物學病理學雜誌
Online ISSN : 1883-695X
ISSN-L : 1883-695X
肝細胞ノあるとまん氏顆粒ニ就テ (第1回報告)
四季蛙肝細胞ニ就テノ研究
鴛海 正已
著者情報
ジャーナル フリー

1931 年 25 巻 2 号 p. 205-218

詳細
抄録
蛙肝細胞ニ於ケルあるとまん氏顆粒ニハ季節的變動存スルモノノ如ク, 從來之ニ關スル研究無シトセザレドモ其ノ成績ハ未ダ甚ダ區々タリ.余ハ殆ンド1年各月ニ亘リ自然状態ニアル蛙肝細胞ニツキテ該顆粒ノ檢索ヲ遂ゲ, 顆粒形態並ニ細胞内ニ於ケル排列状態ニ周期的變化アルヲ知レリ.冬季蛙細胞ニアリテハあるミまん氏顆粒ハ腫大最モ甚シク, 且ツ是等腫大顆粒ハ細胞頂點部ニ密集セルニ反シテ, 盛夏季蛙ニアリテハあるミまん氏顆粒ハ一般ニ繊細化シ, 主トシテ絲状, 桿状ヲ呈スルモノ相連リ殆ンド綱状ヲナシテ原形質内ニ平等ニ排列セリ.春秋2季ニハ上述雨極季間ノ移行像ヲ示スモノニシテ, 尚生殖作用ノあるとまん氏顆粒像ニ及ボス影響ヲモ認メタリ. (自抄)
著者関連情報
© 日本細菌学会
前の記事 次の記事
feedback
Top