昭和12年度本邦流行ノこれら菌株ニ就イテ
1938 年 32 巻 4 号 p. 338-349
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1938 年 32 巻 4 号 p. 338-349
昭和12年内地ニ流行シタこれら菌株ノ生物學的並ニ血清學的檢査結果ヲ説述スル.
以上ヲ總括スルト, 昭和12年度内地發生ノ神戸, 門司, 廣島初發, 及廣島次發株ハ,
1.海〓ニ對スル毒力0.3-0.4mg, Mausニ對スル毒力ハ0.05-0, 1mgデアル.
2.これら紅反應出現ノ時間ハぺぷとん水デハペぷとんノ種類ニヨリ著シイ差ガアル.船井ぺぷとんハ3-4時間Witteぺぷとんデハ24-30時間デクツタ.
3.凝集反應, 吸収試驗ニヨリ新菌株ハ全テ壁島氏ノ原型ニ當ル.
4.新菌株ノへもときしん生産量ハ肉汁48時間培養濾液ニ於イテ對稱ナル陳舊菌株ニ略々等シイ値ヲ示シタ.
5.試驗管内溶菌試驗ニ於イテ新菌株ハ全テ原型, 中間型血清ニ對シ對照菌株ナル原型株, 異型株ト同程度陽性デ異型血清ニ對シテハ陽性度低イ.
6.補體結合試驗デハ異型デナイ事ガ認メラレルノミデ菌型決定ハ爲得ナカツタ.
