組織染色ノ物理化學的研究
第8篇 組織肥胖細胞ニ就テ
1940 年 34 巻 1 号 p. 1-13
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1940 年 34 巻 1 号 p. 1-13
著者ハ從來ノめちれんぶらうーくりすたるぼんそー緩衝液ニヨル等電點測定法ヲ變改シ以テ特殊ノ位置ニオカレシ組織肥胖細胞ノ等電點ヲ測定シ得タリ.本法ヲ用ヒテふいろげにーニオケル各種動物ノ等電點ヲ測定スルニ下等動物ニ至ルニ隨ヒ酸性側ニ偏スルヲ知リ一般組織細胞ト同一傾向ヲ示ス事ヲ證明シ得タリ.次ニ肥胖細胞ハ結締織ト極メテ密接ナル關係ヲ有スルヲ剖檢材料ニ就キテ知リ,之ト同時ニ全身榮養ノ障碍サレタル場合ニ減少セルヲ認メ,該細胞ガ全身ノ新陳代謝ト關係深キヲ知リ得タリ.更ニ肥胖細胞ノおんとげにーニ於ケル檢索ヲ行ヒ從來ノ報告ニ比シ約1ケ月早キ約3ケ月人胎兒ニ於テ發見セリ.又ふいろげにーニ於ケル研究ニ於テ魚類以上ノ有脊推動物ニ見ラルルモノナルヲ知リ得タリ.
本研究ハ已ニ第1回日本血液病學會(昭和13年)ニ於テ發表セリ.
