日本微生物學病理學雜誌
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これすてりん溶液ノ實驗的過敏症ニ及ボス影響
廣井 清
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1942 年 36 巻 3 号 p. 315-332

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抄録

放射線ノ過敏症抑制ノ機轉ニハ放射線感受性ノ鋭敏ナル細胞崩壊物質ノ參與ハ必然的ニ考慮セラルルヲ以テ, 細胞膜構成原質ノ一成分タル, これすてりんノ海〓ニ於ケル實驗的過敏症ニ及ボス影響ニ就キテ檢討ヲ試ミタリ.
(1) 能働的過敏海〓ニ對シテこれすてりん1%浮游液1ccヲ抗原再注射4時間前24時間前注射ヲ行フモ, 過敏性しよつくヲ抑制セズ.2ccヲ24時間前ニ注射スル事ニヨリ, 少數例ノ抑制ヲ認メこれすてりん浮游液單獨ニテハ過敏症防止能力著シク微弱ナルヲ知レリ.次デこれすてりんノ非抑制量トれ線, 水銀石英燈光線, 植物性神經毒 (鹽化あどれなりん, 硫酸あとろぴん, 鹽酸ぴろかるぴん) あみの酸ノ單獨ニテハ過敏症ヲ抑制セザル量トヲ併用セシニ, 何レモ兩者ノ重疊作用ニ依リ過敏症ヲ抑制セリ.然カモ過敏症ノ抑制ト血清沈降素ノ抑制トハ略々一致スルノ知見ヲ得タリ.

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