日本細菌学雑誌
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芽胞形成菌におけるDipicolinic Acid生合成および蓄積機構に関する研究
II. Diketopimelate-NH3 ComplexからDipicolinic Acid生成反応に関与する活性物質の単離について
櫻井 純三木 純子小西 孝勇近藤 雅臣
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1972 年 27 巻 6 号 p. 791-794

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抄録
Diketopimelic acidとアンモニウム塩からdipicolinic acidの生成を促進する活性物質の精製と,高純度に精製した活性物質の化学組成について検討を行なつた。高純度の活性物質は,charcoal celite column chromatography, Sephadex gel filtration, preparative polyacrylamide gel electrophoresisによつて得られた。この活性物質の化学組成を検討したところ,この活性物質は,少なくとも,ムラミン酸,グリシン,リンを含むmucopeptide関連物質であることがわかつた。また,sephadex G-15とG-25によるgel filtrationの結果から,この活性物質の分子量は1,500∼3,500であることがわかつた。
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