抄録
Diketopimelic acidとアンモニウム塩からdipicolinic acidの生成を促進する活性物質の精製と,高純度に精製した活性物質の化学組成について検討を行なつた。高純度の活性物質は,charcoal celite column chromatography, Sephadex gel filtration, preparative polyacrylamide gel electrophoresisによつて得られた。この活性物質の化学組成を検討したところ,この活性物質は,少なくとも,ムラミン酸,グリシン,リンを含むmucopeptide関連物質であることがわかつた。また,sephadex G-15とG-25によるgel filtrationの結果から,この活性物質の分子量は1,500∼3,500であることがわかつた。