日本細菌学雑誌
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Serratia marcescens strain K1の産生するバクテリオシンの精製およびその性状の検討
高橋 信義
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1973 年 28 巻 2 号 p. 225-230

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抄録
Serratia marcescens strain K1のバクテリオシンを,紫外線誘発溶菌液から硫酸アンモニウムによる塩析濃縮後,DEAE-cellulose column chromatographyおよびショ糖密度勾配遠心分画法により精製し,精製段階のバクテリオシン活性を検討し,また,一部その性状について化学分析を行なった。
1. 精製標品のバクテリオシン活性は溶菌液のものに比較して1,000倍に上昇した。
2. 精製バクテリオシンは比重1,046のたんぱく質であると考えられる。
3. ディスク電気泳動の結果から,ほぼ均一のバクテリオシンがえられたと考えられる。
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