日本細菌学雑誌
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Streptococcus 属菌種の分類の現状
河村 好章
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1998 年 53 巻 3 号 p. 493-507

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抄録
Streptococcus 属は, 人および動物に様々な疾患を起こさせる菌種を含み臨床細菌学上重要な属であるが, 溶血性および Lancefield により確立された血清学的分類法を重要視する余り詳細な生化学性状データによる分類や遺伝子レベルでの分類の見直しが著しく遅れていた。1980年代後半より, ようやく遺伝子レベルでの分類の再編成が行われ, 新菌種, 新属の提案を含む数多くの分類学的提案がなされ, その分類が整理されつつある。
本小文では Streptococcus 属の分類の現状について, その分類学的経緯などを織り交ぜながら解説するよう努めた。また我々が取り組んでいる mitis group の菌群の分類学的検討と現在提案している新菌種2菌種について紹介し, 最後に Streptococcus 属菌種の同定キットによる同定の現状と問題点について触れた。
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