抄録
1)てん菜育種の個体選抜において,糖分,根重の2形質を同時に考慮してとりあつかう方法として,棄却楕円の方法を考えた。2)棄却楕円は,変員がどの程度中心から遠ざかれぱその母集団に属さないといえるかを,多彩質を考慮しだから危険率θでいいうる境界面を示している。また集団の母平均の存在範囲を(1-θ)で示す境界面は信頼楕円である。3)棄却楕円または信頼楕円は,対象形質がいくつあっても理論的にはとりあつかいうるが,実用的には図示して使用できる2形質の場合がもっとも便利である。(4)棄却楕円または信頼楕円は,いろいろだ作物の集団中から優良個体の選抜,劣悪個体の除去,いろいろな作物の品種特性維持などに広く適用しうるものと思われる。