育種学雑誌
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いもち病抵抗性との連鎖を利用して分析したイネの出穂期の三遺伝子性分離
横尾 政雄菊池 文雄中根 晃
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1987 年 37 巻 4 号 p. 429-437

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抄録
日本のイネ品種コシヒカリとアメリカ合衆国のイネ品種Saturnとの雑種における出穂期の遺伝分析を行った.F1は両親よりも晩生であった.F2および両親を戻し交雑して得たBC1F1[K]とBC1F1[S]集団における早生個体と晩生個体の分離比から,この雑種の出穂期の変異には3対の遺伝子が関与していると推定した.また,そのうちの1対はいもち病抵抗性遺伝子座Pi-zと密接に連鎖する出穂期遺伝子座Lmの遺伝子であることを,Pi-zの分離と出穂期の変異との関係から明らかにした.
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