臨床化学
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螢光測定法による白血球エラスターゼと膵エラスターゼの識別
宇佐美 英治瀬山 義幸山下 三郎
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1983 年 12 巻 3 号 p. 239-244

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抄録
螢光測定法により膵エラスターゼと白血球エラスターゼの性質を比較したところ, 膵エラスターゼ活性はCl-により抑制されたが, 白血球エラスターゼ活性は上昇した。また, 両酵素活性はCMセファデックスによる溶出位置は異っていた。以上から, 性質の異なる両酵素活性は, 0.5M NaClを添加し, これにより, その活性が低下した場合は膵エラスターゼ由来であり, 一方その活性が上昇した場合は白血球由来と, 両活性の識別が可能である。
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© 日本臨床化学会
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