抄録
骨代謝の変化は骨量減少の要因の1つであり, 閉経後10年間は骨量減少が著しくなる。本研究では, 骨密度に影響を及ぼす既往歴がなく, 閉経時期が明らかな女性を対象とし, 閉経が骨代謝指標と骨密度に及ぼす影響, そして, 種々の骨代謝指標である, 尿中のピリジノリン (Pyr), デオキシピリジノリン (Dpyr), I型コラーゲン架橋N-テロペプチド (NTx) の有用性を検討した。どの骨代謝指標の濃度も, 閉経前に比べ閉経後には高い値を示し, 腰椎および大腿骨骨密度 (BMD) との相関においては, NTxが最も良い結果を示した。これは, NTxが骨に特異性が高いためであった。したがって, NTxが骨代謝指標として最も有用性があると考えられた。