臨床化学
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血清脂質4分画中脂肪酸の絶対量測定法と高脂血症者の脂肪酸組成
上田 慶子山本 慶和畑中 徳子
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2002 年 31 巻 1 号 p. 58-65

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抄録
薄層クロマトグラフィーとガスクロマトグラフィーを用い血清中のコレステロールエステル (CE), トリグリセライド (TG), リン脂質 (PL), 遊離脂肪酸 (FFA) 中に存在する脂肪酸を2種類の内部標準物質を使用することにより絶対量の測定法を開発した。コレステロールエステルとトリグリセライド中の脂肪酸合計値より換算したコレステロール値とトリグリセライド値は酵素法による測定値と一致した結果が得られ, 正確な脂肪酸定量法であることを確認した。またこの方法により高脂血症者を中心とした検体を測定したところ, 高コレステロール (Cho) 検体ではリノール酸の増加が, 高トリグリセライド (TG) 検体ではオレイン酸の増加がみられた。
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© 日本臨床化学会
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