土木学会論文集
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和文論文
横断歩行者等を考慮した最外側車線の流出流率モデルと流入部の交通容量解析
河合 芳之鹿田 成則片倉 正彦大口 敬
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2005 年 2005 巻 779 号 p. 779_69-779_82

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抄録
本研究では, 信号交差点流入部において横断歩行者等 (横断歩行者および自転車) と交錯する直進左折混用として運用される最外側車線に着目し, 左折車が横断歩行者等と交錯することによって生じる左折車の中断と, その中断が後続車両に及ぼす影響を表現し得る最外側車線流出流率モデルの導出を行う. 次に流入部各車線の待ち行列流出時間を等しくする条件のもとで, 最外側車線の流出流率モデルを適用して車線ごとの到着交通流率を推定する新たな方法を提案する. 本推定手法は, 車線毎の到着交通流率の推定結果は実測値とよく適合し, 最外側車線の利用実態を適切に表現し得ることが確認され. 流入部の車線の利用実態を適切に評価することを可能とし, 交通容量解析結果の信頼性を向上させることが期待できる.
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© 2005 公益社団法人 土木学会
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