2005 年 2005 巻 786 号 p. 786_31-786_38
日本大学理工学部では, 船橋キャンパスを中心に地域住民と大学教職員を対象とする電動アシスト自転車の共同利用社会実験を2001年から行っている. 本稿では, その取り組みと成果を報告するとともに, 共同利用システムの導入可能性に関して検討を行う. 初めに, 近年行われている様々な車両の共同利用を整理し, 本社会実験の位置付けを明確にする. 次に, 本社会実験の利用状況などを分析し, 電動アシスト自転車の共同利用の評価を行う. 最後に, 地域住民の共同利用に対する意識調査を実施し, 電動アシスト自転車共同利用の本格的な導入に向けた検討を行う.