抄録
超高強度繊維補強コンクリートの一つである, 圧縮強度 200N/mm2, 曲げ強度 35N/mm2 (40×40×160mm供試体) を有するRPCを対象として, 非線形有限要素解析への適用を前提とした平面応力場での多方向固定ひび割れモデルを構築した. RPCはり部材の曲げ・せん断実験の解析シミュレーションを行い, RPCはりの挙動予測に有効であることを示した. せん断耐力に影響を与える, 有効高さ, せん断スパン比, 引張鋼材比に関するパラメータ解析結果に基づき, これらの要因による影響を反映したせん断耐力式を提示し, せん断実験との比較, 検討を行った.