2005 年 2005 巻 798 号 p. 798_51-798_61
コンクリート構造物の建設工事において, コンクリート打設後の早期材齢における強度を適切に把握することは, 型枠・支保工の取り外し時期の決定など施工の工程管理の点から非常に重要である. 本研究は早期材齢での圧縮強度を精度良く推定することを目的として, これまでにコンクリートの強度推定方法に用いられている積算温度とアレニウス式による等価材齢および4種類の圧縮強度の成長曲線を取り上げて, それらの適用性を本研究で実施した3水準の一定温度で養生されたコンクリートの強度試験結果を用いて検討した. そして, 本研究で提案した強度推定式の有用性を温度管理されていない条件下のレディーミクストコンクリートの圧縮強度を推定することにより検討した.