土木学会論文集
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和文論文
ホタル護岸の有効性に関する研究
後藤 益滋関根 雅彦金尾 充浩宮本 和雄樋口 隆哉今井 剛浮田 正夫
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2005 年 2005 巻 804 号 p. 804_11-804_22

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抄録

高水敷と天端の植栽を持つ一の坂川, 高水敷はあるが植栽のない吉敷川, 高水敷も植栽もない沢波川のホタル護岸について, 幼虫上陸調査, 羽化トラップ調査, 産卵調査等により, ホタルの護岸利用度を検証した. その結果, 一の坂川では高水敷と護岸, 吉敷川では高水敷, 沢波川では護岸下部が主要な蛹化場所であった. 一の坂川の高水敷は水没するため, 羽化は少なかった. 産卵は日中・夜間とも照度の低い水際部と水面上で観察された. これらの結果に基づき, 蛹化場所には適度な湿気のある土壌を水没しない高さに確保することが重要であること. また, 植栽は護岸の温度を下げ, 蛹化場所としての護岸の価値を高めるほか, 産卵場の創出にも有効であることを示した.

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© 2005 公益社団法人 土木学会
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