土木学会論文集
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打込み温度がマッスコンクリートの強度に及ぼす影響の研究
高野 俊介
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1955 年 1955 巻 26 号 p. 1-55

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抄録

本文は打込み温度とマッスコンクリートの強度との関係の研究結果をのべたものである。まず, セメントペーストを造るときの温度, および, 養生温度とセメントペーストの性質との関係を化学的, および物理的に研究し, 低温度において造つたセメントペーストの強度増進の大きいことと, その理由とを説明し, つぎにコンクリートについて打込み温度と強度との関係を実験によつて求めた。そして, (1) コンクリートは, 凍らない限り, できるだけ低温度で打つ方が強度増進の上に好結果をもたらすこと, (2) マッスコンクリートを低温度で打てば, 単にコンクリート体内部の最高上昇温度を低減するばかりでなく, 長期におけるコンクリートの強度増進が大きく, 従つて, 温度ひびわれの発生を防止する上にきわめて有利であることを結論としたものである。

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