1957 年 1957 巻 50 号 p. 1-55
水セメント比 (w/c) の大きいコンクリートは材令91日までの間に水和作用が促進し, 長期の強度増進は小さく, 水セメント比の小さいコンクリートは未水和粒子を多量に含み, 長期の強度増進が大ぎいことを水和熱の測定, 水和過程の顕微鏡写真によつてその理由を明らかにした。
コンクリートの耐久性は水セメント比と空気量によつて影響されることを確かめ, この関係を凍結水空気比説によつて説明し, コンクリートの耐久性の減少の原因を理論的に明確にしたものである。