土木学会論文集
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養生中の温度および湿度が, フライアッシュを用いたコンクリートの強度におよぼす影響
河原 友純
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1960 年 1960 巻 71 号 p. c17-c21

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抄録

本文は, 養生中の温度および湿度がフライアッシュを用いたコンクリートの圧縮強度におよぼす影響について研究した結果を述べたものである。
すなわち, 品質の異なるフライアッシュを用いてつくったAEコンクリートおよびNon AEコンクリートについて, 温度を5℃および21℃として水中で養生し, その養生期間を変化させた場合ならびに養生中の湿度を変化させた場合におけるそれぞれのコンクリートの強度を試験した結果を述べた。
その結果, (1) 水中養生を行なった場合には, フライアッシュを用いたことによるコンクリートの強度におよぼす影響は, その養生温度が5℃であっても21℃のときと同様か, あるいは, 長期材令においてはむしろ強度の増進が大きいことが認められた。
また, (2) 養生中乾燥状態であるとフライアッシュを用いたコンクリートも, 用いないコンクリートもいずれもかわりなく, 強度の増進が小さいことが認められた。

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