1960 年 1960 巻 71 号 p. c35-c41
セメントの一部をフライアッシュで置き換えたモルタル供試体をつくり, 中に鉄筋を埋め込み, フライアッシュの混和がさびの発生またはその進行に影響するかどうかを調べた。
用いたモルタルは, 配合比1:3~1:5, 水セメント比58~103%, フライアッシュ置き換え率0~60%である。供試体はトンネル内に2年8月放置したのち, 中の鉄筋をとり出して調べた。
その結果は, フライアッシュ置き換え率が30~40%以下であって, 水対セメントフライアッシュ比がいちじるしく大きくなければ, 鉄筋のさびは容易に誘発されるものでないことを示唆するもののようであった。