1963 年 1963 巻 90 号 p. 29-36
移動荷重をうける橋梁の振動解析は, 従来多くの人によって研究されてきたが, 一般にかなり困難な問題であった。この研究は, 単純ばり・連続ばり・ゲルバーばり・格子桁などが種々の移動荷重をうける場合, その振動系の基礎微分方程式をたてるにあたって, 便利な解析法を新たに提案し, この方法を利用して移動荷重が速度を変化しながら単純ばり上を移動する場合の動的たわみの解を求め, また, 実在橋について数値計算を行ない, 移動荷重の加速度の大きさが衝撃率にどのような影響を与えるかを合わせて調べてみたものである。