1971 年 1971 巻 196 号 p. 45-55
本研究は著者らがWienerの濾波・予測理論に基づいて提案した従来の統計的単位図法の難点を改良するため, 地下水流出と中間流出を分離し, まず入力としては中間流出成分および地下水流出成分への雨水の供給量を考え, これらを土湿量変化に及ぼす蒸発散の効果をもとり入れて算定するとともに, 他方, 出力としては地下水流出の単位図から推定された地下水流出量を実測流出量から分離して中間流出量を求め, これら入力・出力から中間流出の統計的単位図を算定したものである。