1991 年 1991 巻 436 号 p. 121-130
ダム基礎岩盤グラウチングにおいて, セメント注入量は注入圧力の影響を強く受ける. 高い注入圧力を採用すれば注入量は急増するが, 高すぎる圧力は有害な浮揚をひき起こすので, 合理的な注入圧力の決定法が切望されている. この論文は, ハイドロリックフラクチャリングによって測定した地圧と関連させた合理的な注入圧力の決定方法を提案するものである. また, ハイドロリックフラクチャリングによる地圧測定方法について改善した方法とその精度についても報告する.