1992 年 1992 巻 450 号 p. 29-40
コンクリートの回復クリープ現象は比較的最近の知見であるため, 鋼・コンクリート合成桁のクリープ解析結果に及ぼす回復クリープの影響は, 未だ明らかにされていない. そこで, 著者らは, 厳密に回復クリープを考慮したクリープ解を導き, かつ数値計算を実施して, その影響を種々の条件下で評価した. その結果, 使用限界状態における設計法において回復クリープを考慮した場合は, 無視した場合よりも設計上有利な結果が得られ, 今後, 種々なクリープ解析に利用できることを明らかにした.