1992 年 1992 巻 456 号 p. 1-10
地域内のいくつかの観測地点のデータから, 観測データのない地点の推定量を求める方法について検討する. 本研究では, 特に流域内任意地点の確率雨量を対象として, それを推定するのに, 回帰分析法と kriging 法を用いる. これらの方法によれば, 任意地点の確率雨量の推定値のみならず, その推定精度も得られる. 地形効果を考慮するために, 回帰分析法と kriging 法を組み合わせた方法を試みる. 野洲川流域を対象として, 上記の方法の推定精度を比較検討して, その利害得失を明らかにしている.