1993 年 1993 巻 460 号 p. 75-84
凍結融解試験の融解時に測定される残留膨張ひずみによって若材令コンクリートの耐凍害性を評価する手法について検討し, まず, 膨張ひずみが約100×10-6より大きい範囲では, 凍結融解サイクル数と膨張ひずみの対数値との間に直線で近似できる相関関係が存在することを示した. 次いで, この直線の勾配を用いて計算される1つの量が, 一般に用いられている耐久性指数と良好な対応関係にあることを見出し, この量を用いた新しい耐凍害性評価手法を提案した.