1993 年 1993 巻 466 号 p. 21-30
本研究は超速硬セメントを寒中コンクリートに使用することを想定して行ったものである. 本研究により, コンクリートを若材令に-20℃で凍結させ, 凍結を継続させた場合の強度発現性状と, -20℃凍結を材令途中で解いた場合の回復強度を求めた. さらに,凍結融解開始時の圧縮強度と凍結融解の繰り返しに対する抵抗性の関係を明らかにした. また, 超速硬セメントコンクリートを若材令で凍結させ, 融解時に水と接触させるとクラックが発生し, 強度低下を起こすが, その原因を明らかにし, その防止方法を述べた.