コンクリートの微生物腐食を決定するための指標としてのFe層の意義
1993 年 1993 巻 474 号 p. 125-131
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1993 年 1993 巻 474 号 p. 125-131
コンクリートの微生物腐食を表す指標として, 腐食部分の先端に見られるFe層の存在理由とその意義を室内実験と現場調査により明示する. ICPでのFeイオンの分析から, 炭酸化と微生物腐食によるpHの低下によって, 腐食先端にFeイオンが集積することがわかった. この挙動は現場調査結果からも確かめられた. さらに腐食深さとFe層の位置には比例関係が見られた. 微生物腐食速度の決定にFe層の追跡が有効と考えられる.
