地盤のS波速度とQ値の部分同定法の開発
1994 年 1994 巻 495 号 p. 111-118
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1994 年 1994 巻 495 号 p. 111-118
筆者らは, これまで鉛直アレー観測記録を用いて地盤各層のS波速度とQ値を同定する手法を提案してきた. この方法では, 地盤を構成する層の数が増加すると, 同定すべきパラメータが増加するため, 同定精度が低下するという問題点が生じた. 本研究は, この問題の1つの解決策として, ある特定のいくつかの層のみを独立に同定する, いわゆる部分同定法を開発し, その妥当性を検討したものである. 具体的には, 地中の連続する3点で得られた鉛直アレー観測記録を用いて, これらの記録が得られた最上点と最下点の間の各層のS波速度とQ値を独立に同定する手法を提案した.
