土木学会論文集
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底面粗度の変化に対する開水路流れの構造の応答特性
辻本 哲郎清水 義彦
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1994 年 1994 巻 497 号 p. 61-70

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抄録

底面粗度の変化に対する開水路流れの構造の応答特性として, とくに Reynolds 応力分布の応答特性に着目して検討を行った. まず, 粗度変化に対する Reynolds 応力分布の変化過程をインパルス応答を使った畳み込み積分で記述する relaxation model を提案し, 水路実験, 野外観測での粗度急変流データから緩和モデルの有効性を示した. 次に, 粗面流れの構造を検討するためのk-ε乱流モデルを用いた数値解析法を提案し, 緩和モデルと比較した結果, 両者の対応は良好で, 緩和モデルの物理的背景が保証された.

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