1994 年 1994 巻 500 号 p. 41-49
本研究は, 既存の街路空間を, それぞれの機能を考慮したうえで, 当該街路における交通主体に対して再配分 (Re-allocation) することによって, それぞれの交通主体にとってより効用の高い道路システムを構築するための街路運用方法を提案するものである. まず, 街路の機能分類を行ったうえで, 個々の街路の空間配分比率の検討と利用者に対する意識調査を行い, 望ましい街路の運用方法を提案する. 次に, 街路区間に対する検討から, 街路ネットワークへと対象を拡げて面的にみた空間再配分へと発展させ, 大都市都心部における交通管理方策について検討することを目的とする.