土木学会論文集
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魚雷の擦痕から推定される1930年北伊豆地震の震源域での強震動特性
大町 達夫大塚 勇年縄 巧
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1995 年 1995 巻 507 号 p. 219-229

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抄録

1930年北伊豆地震が展示中の魚雷に残した顕著な擦痕をもとに魚雷展示場所での強震動特性を推定した. まず現地調査を行い, 魚雷の擦痕や台石との接触状況を明らかにした. 次に模型振動実験やシミュレーション解析を実施した. その結果, 主要動の最大速度は1.2~1.7m/s, 最大加速度は1.3~2.0gに達し, 10秒近くに及ぶその継続時間のうち0.7m/s以上のピーク速度, 0.8g以上のピーク加速度が少なくとも7回出現したことが導かれた.

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