近年, 都市生活の電力への依存が高まる一方で, 自然災害や事故などの様々な原因による停電が発生し, 都市機能に大きな影響を及ぼしている. 本研究では, 都市停電の定量的影響度評価への第1ステップとして, 電力需要特性から都市部の地域特性評価を試みた. すなわち, 電力需要と地域特性のデータベースを構築するとともに, 電力需要から見た都市部の地域特性評価と分類を行い, 都市部の電力需要が, 基本となる4つの構成要素 (住宅・オフィス・工場・店舗/飲食店) の重ね合わせとして評価できることを示した. そして, 東京23区内314ヵ所の配電エリアについて, 各構成要素の重ね合わせの割合を寄与率として算定した.