1995 年 1995 巻 509 号 p. 111-119
水力発電所の出力を大振幅に周期変動させる運転において, 単動サージタンクの水位変動特性を線形化によって無次元解として求めた. この理論解は運転中の状態と, 全負荷遮断時に対するものであり, これを一般的な無次元図表として作成している. また, 自由サージ量の算出のための4つの基本値を整理統合し, 2つの基本値に変換した. この基本値は損失水頭と有効落差の比値, サージタンクの水面積と Thoma による安定条件の必要最小限水面積との比値である。