1995 年 1995 巻 510 号 p. 91-101
本研究では, 従来のシステムに学習機能を付加すべく, ニューラルネットワークによる連想記憶を用いた推論機構を新たに構築した. そして, システムによる診断結果の信頼性の向上を目指し, 専門家の知識をアンケート調査から獲得することによってシステム内に導入した. さらに, 知識洗練歴とシステムによる診断結果との関係について検討し, より信頼性の高い診断結果を出力可能なシステムへと改良を加えた. また, 本システムを既存橋梁の耐用性診断に適用し, 専門家による目視調査結果と比較することで, 本システムの有効性を確認した. 最後に, 本システムの流れを写真を用いて詳述した.