土木学会論文集
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新しい固相モデルに基づく固体-流体混相乱流LESモデルの開発
灘岡 和夫二瓶 泰雄八木 宏
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1996 年 1996 巻 533 号 p. 61-73

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抄録
広い分野にわたって存在する固体-流体混相流を対象にした, 高精度で汎用性の高い混相乱流LESモデルを開発した. その際に, LESの枠組みにうまく適合し, 高粒子濃度・大規模混相乱流にも適用し得る新しい固相モデル, GALモデル (Grid-Averaged Lagrangian model) を開発し, そのGALモデルに基づく混相乱流のSGSモデルを開発することを通して, 一般性の高い混相乱流モデルの枠組み (GAL-LESモデル) を構築した. さらに, 本モデルを基本的な混相乱流場の一つである粒子プルームに適用した結果, 流れ場に特徴的に現れる大規模渦構造を再現するとともに, 平均流速・濃度やレイノルズ応力分布に関して既存の実験結果と良好に一致したことから, 本モデルの基本的な有効性が示された.
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