土木学会論文集
Online ISSN : 1882-7187
Print ISSN : 0289-7806
ISSN-L : 0289-7806
掃流状集合流動の抵抗則と流砂量
橋本 晴行平野 宗夫
著者情報
ジャーナル フリー

1996 年 1996 巻 545 号 p. 33-42

詳細
抄録
掃流砂と土石流との中間的な土砂輸送形態である掃流状集合流動を上部の水流層と下部の高濃度層の2層流としてモデル化した. まず, 高濃度層について流れ方向と垂直方向の力の釣り合い式より, 高濃度層内の流速分布と平均濃度を求めた. 高濃度層厚は実験式により評価した. 上部の水流層については流れ方向の力の釣り合い式より流速分布を求めた. 次に, 各層について流速分布を積分し, 流速係数と輸送濃度の評価式を得た. さらにその結果を基に, 流砂量式を導いた. この流砂量式は緩勾配の掃流砂領域から急勾配の土石流領域まで含めた広範囲な領域における流砂量式を示すことが分かった. 最後に, 掃流砂から掃流状集合流動までの領域に対して, 簡便な流砂量式を提案した.
著者関連情報
© 社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top