土木学会論文集
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住民感覚に及ぼす発破振動影響の評価尺度に関する研究
橋爪 正博塩月 隆久古川 浩平中川 浩二
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1996 年 1996 巻 553 号 p. 171-185

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抄録
市街地近郊でのトンネル工事あるいは宅地造成工事等の建設工事において発破工法を用いる場合, その発破振動が住民感覚に及ぼす影響を合理的に評価する必要がある. しかしながら, 発破振動は, その特殊性から振動規制法の対象とされず, 明確な評価基準が存在しないのが現状である. 本研究では, 発破振動値が有するばらつきを考慮した上で, 重畳シミュレーションを用いて発破振動波形を創出する. さらに創出した発破振動波形から振動レベルを求め, 発破振動の評価尺度であるPPVmaxおよびVLmaxの特性を明らかにする. そして, そのシミュレーションで得られた特性に関する結果を基に, 環境問題として捉えた場合の, 管理側から見た発破振動の評価尺度に関して検討を行う.
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© 社団法人 土木学会
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